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第16章 ただただ
#M
M「・・・。 」
布団の中。
腕枕をしてくれてるニッコニコの翔くん。
M「・・・絶倫。もう俺、ボロボロ。 」
S「いやいや♡お前がそうさせたんだ♡」
あの後、ハジメテだってのに3回戦まで突入。
興奮した翔くんはもはや制御不能。
次々と体位を変え、腰を動かし続けた。
ラグの上でおっ始めてしまったのも悪かったが
俺の腰はガタガタ。もはや指先を動かすのすらダルい。
絶倫翔くんはというと、俺の体を拭き、
自販から買ってきた飲み物を俺に飲ませ、
ロフトベッドから下ろした布団を敷き、と
甲斐甲斐しく動けない俺のお世話をしてくれた。
S「潤♡ 」
M「・・・何。 」
さっきまでの甘ったるい自分が恥ずかしくて
ついつい冷たくあたってしまう。
S「好き♡ 」
M「っ!なんだよ、、いきなり!」
S「俺はこれからストレートに愛情表現をしていくって決めたんだ。お前が不安になる暇もないくらい、言葉にして伝えてやるからな♡ 」
M「っ・・・!」
今までのクールで余裕な翔くんはどこへやら。
調子狂うし・・・。
S「それはそうと、俺もお前から好きって言われたことねーけど? 」
M「それは・・・! 」
俺だけ好きとかいうの、恥ずかしいって思ってたし
てゆーかアメリカ人じゃねーんだから!
S「俺も潤から
好きって言ーわーれーたーいーーー。 」
わざとらしく、ぷくっと頬を膨らます翔くん。
S「じゅーーーんーーー? 」
あー、もう!!!
M「好き。 」
S「なんだその投げやり感(笑)」
どーしろっつーんだよ!
M「好きだよ。」
S「もう一回。」
M「好き。 」
S「もっと。 」
もーーーーーー!
M「・・・好きだよ、翔くん。」
S「じゅんーーーー♡」
M「ぅわっ! 」
ギュッと抱き寄せられたと同時に
頬にチュッと落とされたキス。
S「俺も好き♡」
M「・・・もう、わかったってば。 」
ふふふ、と笑った振動が密着したカラダから
俺に伝わってくる。
愛しきこの変態に抱かれながら、
俺は幸せを感じていた。