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第4章 ずきずき




N「…んぅ。」


いつの間にか眠ってしまっていたらしい。

体育座りみたく丸まってたから腰も首もいたい。



A「あ、起きた♡おはよ、にのちゃん!」

N「……おはよぅ」


俺の勉強机に座ってにこにことしている相葉くん。



N「 ……なんでいるの?」



A「ちゃんとノックしたよ~?今回は!」



答えになってないような…



N「…そっか、いま何時?」



A「4時。」



N「うわ、めっちゃ寝ちゃった。」



ていうか、いつから相葉くんここにいたんだろう。



A「…ねぇ、にのちゃん…」



…はいきた、さっきの件。

あーあ、なんて言い訳しよ・・・




A「お腹減らない?! 」




……へ?

A「なんか小腹減っちゃった!購買部!ついてきて!」



そういって立ち上がると、

俺に両手をさしだしてきた相葉くん。



おずおずとその両手をつかむと

そのままグイッと引っ張って

立たせてくれた。




A「よし!れっつごー♡」



ブンブンと手を繋がれたまま、

相葉くんにひきづられるように購買部まで歩いた。




A「俺あんぱんにしよっと!にのちゃんは?」



不思議な人。

絶対さっきの気になってるはずなのに。



N「…聞かないの? 」


A「 なにが~?」


N「…さっきの。」


A「聞いてほしいの? 」


N「・・・。 」



A「にのちゃんが話して楽になる話なら
いくらでも聞くよ?でも俺バカなりにさ、
さっきのは話したくないのかなぁって。」


だからにのちゃんが話したくなったら聞かせて?と

微笑む相葉くんはやっぱり不思議な人。

じっとみあげていると、

ふいに相葉くんが両手で俺のほっぺをつまんだ。



A「笑えーーー♡ 」



命令口調かよ。思わずくふ、と笑ってしまった。



A「やっと笑った♡よし!
お兄さんがパン奢ってやる~♡」



わしゃわしゃと大きな手で

俺の頭を撫でる相葉くん。


恥ずかしくて思わず

「お兄さんてなんだよ!」と振り払った。



A「んふふ~赤くなっちゃって!
ほら、なんにする?クリームパン?」



N「なっ!お前までばかにしやがってぇ~!」


A「いてっ!え?なんで叩くの!」


N「うるさいっばかっ!!」


A「えええ?! 」

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