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第18章 ふがふが
言い訳させて?と伝えると、
再びにのちゃんはゆっくりと顔を上げ、
拗ねたような上目遣いで俺を睨んでる。
A「まず、そんな大変な状況だったのに、
疑ってごめん・・・。
俺さ、にのちゃんに対しては
ほーーーんと自信ないの。
頭も悪くてにのちゃんに迷惑かけ放題だし、
さっきみたいにすぐ早とちりするし、
普段は部活ばっかでにのちゃん放ったらかしだし。」
N「・・・わかってんじゃん。」
A「もぉ〜・・・!
最近風ポンの話するたびににのちゃん
反応するから、それもあって・・・
ああ、仲良いんだなって思って・・・、」
N「・・・。」
A「風ポンいいやつだし、頭もいいから
にのちゃんとも気があうだろうし・・・。
俺なんかと付き合ってるよりも
風ポンの方がよくなっちゃったかなぁ・・・とか」
N「・・・ほんとバカ!」
A「だってぇ〜・・・!」
N「だってじゃない!!
お前と風間が仲良すぎるからだろ!
俺がいなくても出来るとか
風間に勉強きくとかなんなんだよ!」
A「?」
N「財布だって俺にだけだと思ってたのに
風間にも作ってあげてるし・・・!
しかも風間の財布の方がおっきいし!(←?)
浮気ものはお前の方だ!!!」
ここまで一気に言い切ってから、
俺のシャツをぎゅうぎゅう引っ張って
うわーんって、子供みたいに泣き始めてしまった。
A「えー、と・・・
にのちゃん、ヤキモチやいたってこと?」
一瞬ピタッと動きを止めたにのちゃん。
ぐすぐすと俯くにのちゃんの顔をあげさせると
ハの字眉毛に尖った唇。
N「・・・悪いか。」
A「もぉ!可愛すぎるっ!!!」
N「うわっ!!」
ガバッと押し倒して、上から
ちゅ、と触れるだけのキスをした。
A「よかったぁ、ほんと。 」
お互いに溜め込みすぎてたんだね。
言葉にしなきゃわかんないことだらけだ。
A「これからはお互いに不満もヤキモチも
なんでも言い合おう、ね?」
N「そんなこと恥ずかしくて無理。」
A「だーめ!そうだ!俺のリレーのご褒美!!
にのちゃんはこれから俺に隠し事禁止!」
N「はぁ?」
A「約束だからね? 」