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第19章 いよいよ




#A




どどどど、どうしよう。

この上なく魅力的なお誘いなんだけど

ほんとにほんとにシちゃっていいもん?!




A「ほんとに、いいの? 」




だって、今日の今日で、そんなこと・・・




N「・・・。」




あ、やばいかも。




N「じゃあ、もぉ!!いい !!!!」




A「うぁあ!ちがうってば!ちがう! 」




起き上がって両手を振り上げるかずくんの手を

振り下ろされる前にキャッチ!

両腕を掴まれた状態で、

ガルルと牙を剥く小型犬のようなかずくん。




A「ね、聞いて?かずくん。
また怖い思いさせちゃうかもしれないし、
ほんとに大事にしたいの!俺。」




N「・・・わかったってば。もういいって。」




急にしゅんとして涙を浮かべちゃうかずくん。

これに弱いんだよな〜・・・。




N「やっぱりこんなこと、話さなきゃよかった。」




A「・・・は?」




N「そうやって相葉くんが俺に
遠慮するようになるってわかってたもん。」




A「・・・かずくん。」




N「だからもういい。それに男同士なんて
めんどくさいだけだもんね。」




A「かず!!」




N「・・・帰って。」




A「え?」






パタ、と俺が掴んでいる手をおろし、

俯いたかずくん。



N「もう自分の部屋に帰ってよ・・・。」



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