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第19章 いよいよ





#N



A「かずくん。」





もう、超キモチワルイじゃん俺。

エッチしてくれなくて泣き出すとか

まーくんドン引きでしょ。




もう無理。まーくんの顔みらんないよ。




N「もぅ自分の部屋に帰ってよ・・・。」



A「・・・。」




俺の両腕を掴んでいたまーくんの手が

パッと離され、一気に温もりが去った。

目の前で立ち上がるまーくんの気配に、

本当に帰っちゃうんだ、と残念に思った。




わかるじゃん、俺が素直じゃないことくらい。

もういいって言っておいて全然良くないし

帰ってって言っておいてそばにいて欲しいのに。



まーくんのバカ。




A「・・っよ、と。 」



ボフッ、という音と風に顔を上げると

俺のロフトベッドから下ろした布団を

ラグの上にひろげるまーくん。




A「初めてなのに床は嫌でしょ?」



N「・・・へ? 」



A「かといってロフトだと狭いからさ。 」



N「あ、」




どーぞ、姫♡と俺を抱き抱えると、

今敷いたばかりの布団の上に下された。





そのまま、ちゅ、ちゅと降ってくるキスの雨。





A「・・・優しくする。」



初めてみる、こんなまーくん。雄の顔っていうの?

熱を帯びたまーくんの目には俺以外映ってない。






カッコイイ・・・♡





N「女の子じゃないんだからさ・・・。 」



なんていいながら、

最高にドキドキキュンキュンしたのは内緒。





男らしいまーくんの大きな手が、

俺の頬を撫でたのを合図に

お互いに引き寄せられるようにキスをした。





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