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第4章 ずきずき




(・・・っう・・うぅっ・・・)



廊下から、というかドアのすぐそばから

呻き声?泣き声?が聞こえる。


音をたてないようにそろーりとドアに近づき、

バッと思いきってノアノブをひくと、




N「・・・なにしてんの。 」




ドアに張り付くように並ぶ相葉くんと松本くん。



M「えへ、ばれちゃった♡」



えへ、じゃないよ、えへじゃ。



N「んでなんでこっちは泣いてるの」



A「だっで!にのちゃん! 」



N「 はなみず。ほれ」←ティッシュ



A「 あじがど。」



相葉くんが盛大に鼻をかんでいると、



S「・・・ありがとう。」



それまで黙っていた翔くんがようやく口を開いた。



S「これからは、よろしくね?・・・にの。」



N「いーえ、こちらこそよろしくね?翔くん。」



握手をかわす俺たちを、

相葉くんと松本くんがにこにこと見守っていた。






M「そんじゃ改めてクラス発表、みにいこうか!」



え!



SN「 いってなかったんかい!!」



M「え?だって最初から盗み聞きしてたもん。」



N「 つらっと盗み聞きとか言ってんじゃないよ。」




まぁまぁとなだめられ、結局4人で掲示板へ。

寮の玄関で靴を履いていると

すっかり泣き止んだ相葉くんが、ぼそっと呟いた。




A「小学校のときのにのちゃん、
相当美少女だったんだろうなぁ……
いいなぁ翔ちゃん…!」



S「わかってくれるか!相葉くん!
特に本に目を落として俯いたときの横顔とか…!」



NM「・・・。 」←ドン引き





神様、友達にはなったけれど、

どうか翔くんとだけは

同じクラスになりませんように。



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