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第4章 ずきずき









N「…ねぇ、松本くん、もう寝た?」

M「いや、…ウトウトしてたとこ。」

N「あ、ごめんね。」



消灯した部屋のなか。

ぼんやりと常夜灯のあかりを見ながら

松本くんに気になっていたことを問いかけた。




N「…どこまで知ってたの? 」



M「と、いうと?」



N「昨日、夜ご飯一緒にたべた相手って
翔くんなんでしょ。」



M「あ~…バレてた?」



N「ふふ、そりゃね。 」



でなきゃあんな強引に

二人きりにさせたりしないでしょ。

そのあとご丁寧に経過観察までして。



M「…ニノが部屋に戻ったあと、
翔くんに引き留められて…ニノに謝りたい、
協力してくれって。そのあと翔くんの部屋に行って、
ふたりに何があったかざっくり聞いたよ。
翔くんのせいでニノが学校に来なくなったって。」




一目惚れだったのは俺も知らなかったけど、

って松本くんは笑った。




N「…相葉くんも、共犯?」



M「いや、あいつはなんも知らなかったみたい。
翔くんがにのと仲良くしたいって言うのを
純粋に信用して連れてきたんだって。
でも途中から、えぐえぐ泣いてたよ。
そんなふたりの関係が複雑だったなんて、とか、
にのの気持ち知りもしないで
大丈夫とか言っちゃったって。」



N「 ・・・。」



ほんとに聞かないでいてくれたんだ。



M「まぁ、実際雅紀がいったように
"大丈夫"だったんだからすげぇよな。野生の勘?」



N「・・・ふふっ 」





ほんと、恐るべし相葉雅紀。

相葉くんといるとどんなことも

いい方に進んでいきそう。









M「…ありがとね、色々。」



M「 いやいや、解決したのは二ノ自身だから。」



N「 ふふふっ、かっこいーね、松本くん」



M「 てかその松本くんてやめない?なんか固いし」



N「えー?じゃあなに?潤くんとか? 」



M「 うーん、まだその方がましかな。」



N「潤くん♡ 」



M「……いいね。」←!





明日はいよいよ入学式。


なんだか入学式前にだいぶドタバタした気がするけど。





N「……おやすみ潤くん。 」

M「おやすみ。」




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