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第23章 あつあつ
#N
コンコン、というノックの音で目が覚めた。
N「ふぁ・・・、 」
"コンコン"
N「・・・はぁぃ。 」
"コンコンコン"
N「・・・・・。」
"コンコンコンコンコンコンコンコン!"
だぁっ!うるさいな!!!
N「 はいはい!」
ガチャっとドアを開けると
にこにこ顔のおーちゃん。
O「よっ。思ったより元気そうじゃん。」
N「病人を無理やり起こすな。」
O「なんだよ〜。
またプリン買ってきてやったのに〜。」
N「それ先に言いなさいよ。」
O「ふふふ、ゲンキンなやつ。」
おじゃましまーす、と俺の脇をすり抜け
部屋の中に入ってきたおーちゃん。
ガサゴソとビニール袋から2つのプリンと
プラスチックのスプーンを取り出すと
ん、と1つを俺に差し出してくれた。
O「あれ、お前相葉ちゃんが買ってくれた
昼ごはん、食わなかったの?」
枕元に置きっ放しになってるビニール袋には
サンドイッチやらゼリーが入ったまま。
N「あ。 」
そういえばだけど食べる云々の前に
まーくんに寝かしつけられたんだった。
N「・・・お腹すいた。」
O「じゃあプリンはあとにして先にご飯だな。」
おもむろに封を切ってから
ん、と口元に持って来られるサンドイッチ。
N「…んなことしなくても食べられるって。」
O「俺がしたいからいーの。」
しぶしぶおーちゃんが口元に持ってきた
サンドイッチにかぶりつくと、
目の前のおーちゃんはニコニコと微笑んでいて、
なんだか余計に気恥ずかしい。
N「餌付けじゃねんだから・・・。 」