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第26章 ちくたく
まーくんの首には見たことのない
暖かそうな緑のスヌード。
涼さんもまーくんもなんだか楽しそう。
あったらすぐに渡そうと思って、
手に持ってたブレスレットをカバンにしまい直すと
さっきまでのあったかい気持ちは
どこかへ行ってしまった。
・・・俺がこんなところにいちゃいけないんだ。
思うより先に、体が動いていた。
走って、走って、見えなくなるまで
でも走っても、走っても2人の残像が消えない。
ハァ、はぁ、と息を切らして立ち止まると
今度はボロボロボロボロと涙が止まらなくなって。
このまま消えてしまいたいとおもった。