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第5章 とくとく
いつもなら寝付きはいいほうなのに、
潤くんから変な話をきいたのもあって
なんだか今日はモヤモヤして眠れなかった。
目を閉じると
あのマネージャーと話してたときの
キラキラした相葉くんの横顔が蘇ってくる。
何度か寝返りを繰り返したのち、
諦めて天井の常夜灯をぼんやりとながめる。
N (相葉くんはああいう子がいいのかな・・・ )
にこにこした黒髪ポニーテールのあの子
相葉くんと並んだ姿もなんか自然だったなぁ。
そんなことを考えていると、
枕元においてあったスマホの画面が
視界の端でふわっと明るくなった。
手探りでスマホを手繰り寄せると、
そこにはたった今思い描いていた人からのメッセージ。
相葉雅紀:
にのちゃーーーん!
誕生日おめでとーーー!
いつの間にか日付は変わり
時計は0:00を示していた。
N「ふふ、文面だけでもうるせーな・・・ 」
たったこれだけのメッセージなのに
忘れてた訳じゃなかったってことが嬉しくて、
ついつい顔が綻ぶ。俺って単純。
返信を打とうとしたら、
その前にまたメッセージが届いた。
相葉雅紀:
既読ついた!まだ起きてる?
( 起きてるよ )
相葉雅紀:
ちょっと廊下出てこれる?
( 大丈夫。)
既読がついたのを確認して、ベッドをおりた。
潤くんを起こさないように
そろりそろりと部屋をでると、
ちょうど相葉くんも廊下に出てきたところだった。