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第30章 ほわほわ
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O『断ったんだろ?
なら別にいんじゃねーの?』
N「・・・いや、でもあれかなって、
悪いことしたかなって・・・。」
珍しくおーちゃんに電話なんかして。
なにが起きたって、俺にもあんまし
よくわかってないんだけど・・・
記憶が確かなら、
伊野尾さんと勉強中に、
まーくんには恋人がいるんだぞって
牽制球を投げたら・・・
"私が好きなのは、二宮くんなんだけど…"
って。
放った牽制球は見事にスルーされ、
ありえないところから顔面に
フルスイングのバットが当たったぐらいの衝撃で。
人生初の告白に頭は真っ白。
どうやって寮まで帰ってきたのかも危うい。
ただ、女ってすげぇと思ったのは、
帰りがけに伊野尾さんが
"付き合ってる人がいるのは知ってたの、
それでも二宮くんのこと諦められなくて"
なんて宣戦布告とも取れる宣言をして
笑顔でまたね、って去ってったこと。