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第31章 がらがら




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O「なぁ。」




N「んー? 」




O「なんでそんな普通なの?」





N「・・・なんでだろうね。」





O「お前さぁ、ほんとにそれでいいの?」





N「だって、どうしようもないじゃん。」






男同士で恋愛しようなんて

そもそも間違ってたんだ。

「早めに気づいてよかったね」くらいの嫌味、

言ってやればよかった。



まーくんとはあれ以来話してない。



そもそも、部活やってるまーくんと俺じゃ

時間帯もズレまくりで、同じ寮でも

顔を合わすことなんかほとんどない。




合わせてくれてたんだなぁ色々と。




同じ教室にいたって、友達の多いまーくんは

たくさんの人の輪の中でケラケラ笑ってて




対して俺は、



N「おーちゃんがいなかったら、
俺まじひとりぼっちじゃん。」




俺の生活に色を付けてくれていたのはまーくんで。


まーくんがさりげなく俺にしてくれてたことは


数え切れないほどあって。





そんなことに気づいたって全部今更なんだけど。


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