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第31章 がらがら
もうすぐ学年が上がる。クラスが替わる。
そうなればさ、ほんとに
もう顔を合わすこともなくなるかもね?
きっと俺は特進クラスに入れられるし、
まーくんは運動部が中心のクラスになるだろう。
N「はぁ・・・ 」
「二宮、昼食べてからでいいから
職員室きてくれ。」
N「あ、はい・・・ 」
4時限目の授業が終わってすぐに、
担任の先生にいわれ、はて?と首をかしげる。
俺なんか悪いことなんかしたっけ……
O「女子更衣室でものぞいたんか。」
N「んなわけねーだろ。
・・・気になるから先行ってこようかな。」
呑気におにぎりにかぶりつくおーちゃんを残し
職員室へ。
N「失礼します・・・。 」
昼時の職員室では先生たちが
各々の弁当を机に広げているところだった。
担任の先生も例外ではなく、
ガサゴソとビニール袋から
コンビニ弁当を取り出したところ。
「お?昼食べてからでもいいって言ったのに。
言っとくけど説教とかじゃないからな?笑」
湯気の立つマグカップに口をつけ、
こちらに柔らかい笑顔を向ける先生に
警戒心が薄れていく。
N「あ、はい・・・なんか気になっちゃって。
で、なんすか?」
先生は、マグカップを机に置くと、
「この前話した交換留学の件、
本当に断っていいのか?」
と問いかけてきた。