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第31章 がらがら




*N






N「お世話になりましたっ!」



M「大袈裟だなぁ、どうせ部屋が別れるだけで
これからも同じ屋根の下じゃん。 」




N「んふふ、まぁね。」




M「新しい部屋、どこ?」




N「俺、一番奥の角部屋。」




M「お、んじゃあちょっとだけ遠くなるな。」






春休み前、最後の土日。



学年が上がれば階数が下がるってシステムの

この寮では、各々がせわしなく荷造りやら

大掃除やらをし始めている。



ほんとは新入生が来るまでに

開け渡せばいいんだけど、

部活の引退と共に実家通いに切り替えた3年生が

結構いるので、特に2年は空いたそばから

移動してしまえ、と

早めに作業している寮生が多いのだ。



多分にもれず、俺と潤くんの行く先の部屋も

早々とお引越し完了との知らせが来たので

今日揃って、下の階へと荷物を移動させた。






N「よかった、潤くんと遠くて。」



M「は?」



N「夜な夜なエッチな声
聞こえてきたらたまんないじゃん。」



M「、ばっ!!!!」




N「これからは1人部屋だしさ、
俺に構わず翔ちゃん入り浸りでしょ。 」



M「な、っ// 」



N「お幸せにね♡んふふ♡」



M「・・・、にの・・・」





からかわれてるのに複雑な顔しちゃって。

わかってるよ?潤くんが思ってることなんて。




でも、これも、わかって?嫌味なんかじゃないから。





N「ほんとに潤くんたちは、幸せになってね?」



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