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第31章 がらがら






潤くんと翔ちゃんには、

明確に『別れた』ってことは言わなかった。






それでも、

今まで4人で食べていたテーブルから俺が消え

週末でも部屋に引きこもるようになり

俺の口から『まーくん』という言葉がでなくなれば

2人が気づくのも無理はなかった。





もしかしたらまーくんが何かをいったかもしれないし

そうじゃなかったかもしれない。




それを確認することもしないし、

したところで無意味だった。






M「あのさ、にの、 」




N「ん?」




M「あの・・・部屋離れても、俺も翔も、
お前の友達だからな?」




なんかあったら頼れよな?

ってなにそれ。




N「・・・ほんと、かっこいーよね潤くんは。」





茶化してみたけど、俺ちゃんと笑えてるかな。

潤くんの優しさに、

そして

そこにまーくんの名前がないことに、




涙が溢れないように顔を上げた。


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