テキストサイズ

more & more

第31章 がらがら




*N




春休みになった。



帰る家もないし、やることもない。

新しい寮の部屋でダラダラ、一日中ゲームでも、

と思ってたところに潤くんからLINEが入った。





松本潤:
明日ヒマ?



(世界平和守らないといけないんだけどなー)



松本潤:
うっせ、なら買い物いこーぜ
部活終わったら部屋迎えにいくわ。






(りょうかーーーい。)




もー、翔ちゃんといけばいいのに。

きっと潤くんの優しさなんだろうけど。



N「また翔ちゃんは可愛い妹と
お出かけなのかなー?」





そんでまーくんは・・・・って







ぶんぶんと頭を振って

今思い浮かべた光景をかき消した。






***----ー



----コンコン、


M「にの、準備終わってるー?」




N「はいはーい。」




迎えに来てくれた潤くんとともに寮を出て

まずは腹ごしらえ、と

駅前のハンバーガーショップへと入った。




M「にのそんだけ?」



N「うん。お腹すいてないし。」




部活終わりの潤くんのトレイには

Lサイズのドリンクとポテトとハンバーガー



俺はというとSサイズのドリンクとポテトだけ。



M「お前なぁ、、、
もやしっこがつまようじになるぞ?」




N「おおげさー」




だって、まーくんと別れてから、

なんだかいろんなことがめんどくさいんだ。

もともと少食なのに、食べたいって気にもならないし

食べたところで一人で食べるご飯は味気ない。




M「寮での食事もさ、ちゃんと食ってんのか?」



N「んふ、潤くんお母さんなの? 」



M「こーら、まじめにきけよ。」



N「んふふ、はーい。食べてますよ?お母さん。」




M「ったく……にしても久々だな。
にのと顔合わせて飯食うの。」




N「ん?うん、…そうだね。 」




もごもごと咀嚼しながら、潤くんが目を伏せる。




M「あのさ、・・・・雅紀、なんかしたの?
一緒に飯食わなくなったの、
雅紀のせい、なんだろ?」




ジュルジュルとドリンクを飲みながら

潤くんの目を見つめる。

イエスともノーとも言わない俺に潤くんは

なおも話を続けた。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ