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第5章 とくとく
O「うわ!きったねーな!」
突拍子のないおーちゃんの発言に
思わずお冷やを吹き出してしまった。
N「 お前が変なこというからだろーが!」
O「えー?違うの?」
N「なんでたよ!相葉くんも俺も男だぞ? 」
O「で?」
N「で?とは?」
O「男が男を好きになったらいけないなどという法律はない。」
N「いや、それはそうだけど。」
O「キーホルダー握りしめてた時のニノ、まさに恋する乙女みたいな顔してたぞ?」
N「 気持ちわりぃこというなよ。」
誰が乙女だ。
N「相葉くんのことは好きだけど、それはあくまで友達として。俺は女の子が好きだ。」
O「ふーーーん・・・・。」
N「 なんだよ。なんか言いたげだな。」
O「いや、いんじゃない?」
N「 え?」
O「ニノがそういうなら、そうなんでしょ?」
N「え、あ、うん。 」
ちょうど会話が途切れたタイミングで
店員さんが注文した料理を持ってきた。
O「さ、食べよっか。」
N「・・・ うん。」
なんなんだよ・・・。
食べ終わってからは、
おーちゃんがUFOキャッチャーしたいっていうから
近くのゲーセンにいった。
わりとでかめのペンギンのクッションを
あっさり一発で仕留めて、
誕生日プレゼントにやる、って言ってくれた。
O「そろそろいい時間だし、帰るか。」
ぶらぶらしてたら、いつの間にか日は傾き、
気付いたら意外と時間が経っていた。
N「あ、もうこんな時間か。今日はありがとな。」
おーちゃんは通い組だから、ここで解散。
のハズなんだけど。
にこにこしながら俺のあとをついてくる。
N「・・・電車乗らないの?」
O「寮まで送るよ♡」
N「いいよ、女の子じゃあるまいし 。」
O「・・ペン太持って1人で歩くの恥ずかしくないの?」
N「 ・・・・。」
そういわれると急に恥ずかしくなってきたぞ。
そしていつの間にこいつの名前はペン太になったんだ。
N「・・・送って。」
O「了解♡」
おーちゃんがちょっとだけ待ってね、と
スマホをいじりだす。操作を終えると
さぁ帰るぞー!と俺の手を掴んで
寮までの道を足早に歩きだした。