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第5章 とくとく
約束の11時ぴったりに待ち合わせ場所へいくと
おーちゃんはすでに到着していた。
O「お、相葉ちゃん早速渡したんだな、それ」
会って早々に、俺のポケットから
はみ出してるキーホルダーを見つけ、
おーちゃんが微笑んだ。
N「 あ、うん・・おーちゃんも手伝ってくれたんでしょ?ありがと。」
O「いや~手伝ったって言うのかな、あれ。
相葉ちゃんとにかく不器用でさ、俺もことばで教えるとか下手くそだから、完成間に合わねんじゃねーかと思ったよ~。」
N「そう、なんだ。」
O「しかも手ぇだそうとすると、『俺が作ったって言いたいからおーちゃんは絶対手を出さないでっ』ってさー。意外と頑固だよな、相葉ちゃん。」
なんだろ、くすぐったいような、ムズムズ。
また心臓がぎゅってなった。
O「・・・そんな握りしめたら形崩れるぞ。」
N「お、わ! 」
思わず両手でキーホルダーを握りしめていた。
焦る俺をみておーちゃんがくすくす笑ってる。
O「そんな嬉しかったか~♡ほんと可愛いやつだな~。」
N「 うーるさい!だから可愛いっていうな!」
O「へいへい(笑)」
N「 それに今日から俺の方がお兄さんだぞ。敬語使え。」
O「なんでだよ(笑)」
ぎゃーぎゃー言い合いながら
ふたりで駅前をぶらぶら歩いてると
一軒の喫茶店が目にはいった。
店の外にはフォークで持ち上げたナポリタンや
さくらんぼつきのメロンソーダのサンプルが
ディスプレイされてる。ザ・昭和の純喫茶だ。
おーちゃんもその喫茶店が気になったようで、
そこで昼飯を食べることにした。
♪ カランコロンコロン
二人で席につき、注文をすませると
とりあえずお冷やに口をつけた。
O「ニノってさ、相葉ちゃんのこと好きだろ」
N「っんゴフッ !!!!」