テキストサイズ

more & more

第8章 いじいじ





天国と地獄を味わった週末を終え

俺はまだ布団の中。






学校、行きたくないなぁ・・・。

今日はサボっちゃおっかな・・・。







こんなとき親がいないって楽チンだよ、

悪い子になっちゃいそう、俺。






潤くんはもう朝練いっちゃっていないし

おーちゃんにでも連絡しとこうかな。





(具合悪いので今日休みます。先生に伝えといて)

すぐに既読がついて返信がきた。



大野智:
風邪?先生には伝えとくよ。薬とか寮にある?




心配してくれてる。ちょっと罪悪感。





(寝てれば治ると思う。大丈夫。)




大野智:
学校終わったら様子みにいくわ。食べたいものとかあれば連絡して。




(ありがとう。)




既読がつかなくなったから、

朝のホームルームでも始まったんだろう。

布団をかぶり直し、もう一眠りすることにした。





相葉くんにも今頃休んだのバレてるのかなぁ。




ちらっと携帯を確認しても、

新しいメッセージはない。






普段机の下でコソコソゲームしてるんだから

俺にもメッセージくらい打てるだろ。




N「 ・・・はぁ。」





自分で相葉くんを突き放したくせに。

仮病を心配してほしいとか構ってちゃんかよ。






N「 ほんとに俺が女の子だったらなぁ・・・」




もう一度、はぁ、とため息をついて、目を閉じた。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ