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第9章 じりじり
N「潤くん・・・」
潤くんは机に突っ伏したまま返事もしてくれない。
N「俺さ、相葉くんのことが好きなの。」
潤くんがピクッと反応した。
N「・・・それでおーちゃんに相談乗ってもらってて、翔くんまで巻き込んじゃって・・・。」
潤くんの返事なんてお構いなしに、
これまでの経緯を一生懸命説明した。
だって潤くんなら、
ちゃんと俺の話、聞いててくれる気がするもん。
N「だから、翔くんのこと許したげて。あの人、潤くんのこと、すごく大切に思ってるから。」
M「・・・。」
沈黙がいたい。
ここまで周りを勝手に巻き込んどいて
二人の関係を壊すなんてことになったら、
さすがの翔くんでも土下座じゃすまされない。
N「俺たちにふたりの関係を言わなかったのもさ、潤くんが好奇の目にさらされるのが嫌だったんだって。もちろん、俺はそんな風に思ってないよ。男の相葉くんのことが好きなくらいだもん。」
M「・・・・」
N「むしろ羨ましいよ・・・。好きな人と付き合えるのなんて、それだけでもすごいことなのに、男同士の恋愛が成就してるなんて、俺からしたらかなりの奇跡。」
M「・・・、・・・呼んで。」
N「ん?」
M「・・・・・・翔くん、呼んできて。」
!!!
N「わ、わかった!!!」
一目散に廊下を駆ける。
やっぱり羨ましいな。
潤くんも相当好きなんじゃん。
耳真っ赤だったもん。