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第9章 じりじり






"潤がそういう目で見られたら"

そういった翔くんがとてもかっこよく思えた。




そっか。付き合うって、

相手のことも考えなきゃならないんだもんな。





男を好きになるのは悪いことではない。

ても圧倒的マイノリティだ。



もし、仮に相葉くんが

男同士の恋愛に理解を示したとして。



もし、万が一、俺を受け入れてくれたとして。



もし、奇跡的に付き合えることになったとしても。




翔くんと同じで、

相葉くんが好奇の目にさらされるなんて耐えられない。





それならいっそ、なにもかも始まらない方がいいのかも。




それ以前に乗り越えなきゃいけないステップが多すぎる。




自室の前にたどり着き、深呼吸した。

鍵は当然持っているけど、一応ノックしてみる。


N「潤くん?俺だけど。入るよ?」



返事はない。

開けてくれる気配もないので、鍵を差し込み扉を開けた。





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