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第10章 さらさら

#N




ある日の夜。





「にーのみーやくんっ♡」


風呂から部屋に戻るため、

階段をのぼっていると3年生の階の踊り場で

ちょうど声をかけられた。





キョロキョロと回りを見渡すと、

声の主らしき人がこちらに手を振っていた。




N「・・・?あのー?」



「えー?練習見に来てくれたのに忘れちゃったのー?悲しいー。」




にこにこと屈託のない笑顔のその人。

練習・・・?


「え、まじで忘れちゃったの?バスケ部の練習見に来てくれたじゃん!」


N「あっ!」



あのときの!帰り際に手を振ってくれた人!



「思い出したっ?!」



N「あ、はい・・・スイマセン、えと・・?」



「おれね、三宅健っ!けんちゃんでいーよ♡」




テンションといい、この雰囲気。

・・・相葉くんにちょっと似てる。かも。




N「あ、いや、三宅センパイ。そんで、なんでしょう・・・?」



「ん?可愛いから声かけただけ。」




N「へっ?!」




なんだこの人!!


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