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第10章 さらさら
A「・・・俺、すっごく寂しかったんだから。」
ゆっくり話すのも久々だし。
この際だからここんところの不満をぶちまけてやる!
A「好きな人は教えてもらえないし、笑顔はぎこちないし。・・・目の前で健センパイとイチャイチャするし。」
N「イチャイチャって(笑)」
A「だってそうじゃん!これからはおさわり禁止だからね?」
どーしよっかなー、なんて言いながら、
天使のような笑顔を見せるにのちゃん♡
N「・・・だって相葉くんと似てるんだもん。」
にのちゃんが少しだけ口を尖らせて
俯きがちに話す。
A「俺??」
N「相葉くんには、好きな気持ちを隠さなきゃって思ってたから・・・知らず知らずのうちに雰囲気の似てる健センパイに甘えてたのかも。」
なにそれーーー!!!!
健センパイを俺のかわりにしてたってことー?
か、かわいーーー!
A「もう、ほんと好き。」
愛しさが込み上げてきて、
もっとぎゅうぎゅうに抱き締める。
N「んふふ♡くるしーーって。」
そんなこと言ってもにのちゃんだって
全然嫌がってないくせに♡
A「・・・にのちゃん。」
N「ん?」
ずっとこのままイチャイチャしてたいけど
これだけは伝えとかなきゃね。
A「男とか、女とか関係なく、にのちゃんだから、ね?」
一瞬キョトンとしたにのちゃん。
こんな拙い言葉で伝わっただろうか・・・。
N「・・・うん、俺も。」
耳まで真っ赤にしたにのちゃんが、
笑顔でそういうから、きっと伝わったんだなって
ホッとする。
A「・・・付き合って、くれますか?」
N「・・・うん♡!」
今度はにのちゃんから、
背伸びして触れるだけのキスをくれた。