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第12章 きりきり
なんだか見てはいけないものを
見てしまった気がする。
呆然とその紙袋の中身を眺めて固まっていると、
下にいる相葉くんのうーーん・・という
唸り声が聞こえた。
咄嗟に紙袋をまた足元の布団の下に隠し、
下を確認すると、寝返りをうっただけのようで
まだ起きる気配はない。
なんとなく、もやもやとした気持ちのまま
相葉くんにタオルケットをかけ、
そのまま部屋を後にした。
N「女の子、だよな・・・。 」
・・・悪い方にしか頭が回らない。
いやいやいや!
付き合ってからの相葉くんが
そんなことする暇があるはずない!
きっとこれは過去に使ったもので、
今は男の嗜みとして持ってるとか・・・!!
でもなぁ・・・
今後そういう気持ちになったら
どう処理していくんだろ・・・
男同士のカップルってそういうのどうしてんだ?
相葉くんはもともとゲイではないし。
いや俺もだけど。
溜りに溜まったそんときは、
やっぱ女の子の方がいい!てなっちゃうのかな・・・
年頃の男だもん。
そりゃエッチなことしたくなるよ。
俺じゃ相葉くんのこと、
満足させてあげられないし・・・。
N「やっぱり俺、女の子ならよかった・・・」