テキストサイズ

君に言いたいことがある

第1章 第1章突然の告白

その告白は、突然だった…

「俺、椿の事好きなんだ」

朝、今日から俺、五十嵐一成は高校生になる。高校は自分の家から近い高校私立大空高校に入学する。
少し緊張はするけどワクワクも同時にした。
「はぁー。なんか、緊張する」
俺は自分の部屋で独り言を言った。
俺にはずっと好きな人がいる。幼馴染みの早乙女椿だ。彼女は気は強いし頑固だが正義感は強い。何より彼女は誰にでも優しい。おれはそんな彼女に13年間片思い中だ。高校も同じで今日が初めて彼女の制服姿を見る。そう思うとドキドキして緊張が止まらない。

「母さん、行ってきます。」
「行ってらっしゃい、今日はお父さんもお母さんも帰り遅いから戸締りはちゃんとするのよ!何かあったら早乙女さんか曇さんに言うのよ!お母さんから話してあるから!」
「分かったよ。行ってきます」
「行ってらっしゃい、気をつけてね」

俺が玄関から出ると幼馴染みの椿がいた。
「おはよー!今日から高校生だね!ドキドキするね〜」
彼女がそう言って俺の方を見た。
(うわ〜ビックリした…制服似合ってるなー)
俺はそんな事を思いながら適当に「そうだな」って答えた。
そしたら彼女が「素っ気ないなー」って言いながら二人で高校までの道のりを歩く。
すると彼女が突然「あっ!そうだ!」って言い始めたからビックリして彼女を見たすると
「さっきハヤトと会ってね、先に学校行くって!新入生代表のスピーチ頼まれてるんだって!凄いよね」
彼女が笑顔で言う。
(ハヤトのやつ大変だな〜)

曇ハヤト、俺のもう1人の幼馴染みで親友だ。
あいつは頭は良くていつもみんなに頼りにされていた。特に椿は勉強や相談事などハヤトにしていた。
そんなハヤトに少し嫉妬もしていた。

(今は嫉妬とかそんなのないけどな)
でも最近ハヤトの様子がおかしい…何か悩んでるのかな?
(放課後ハヤトに聞いてみるか)

そして高校についてクラス確認をした。
「あっ!私とハヤト同じクラスだー!」
隣で椿入った。
(俺だけ違うクラス…)
「一成だけクラス離れちゃったね…でもお昼は絶対一緒に食べようね!」
「おーそうだな」

俺達は軽い話をした後別れた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ