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1985年空は蒼かった~イノセントスカイ

第51章 康司との出会い

ついでだからこのバカ(康司)との事も書いてみようかと思う

僕は小学校を卒業と同時に今のマンションに引っ越してきた

当時僕の住んでいたアパートは新たに高速道路を作る事になり、僕が住んでいた周辺の人達は立ち退きとなり、今のマンションに越してきた

場所はそれほど離れておらず、同じ町内での引っ越しだから中学に上がっても小学校からの同級生と一緒に入学した

康司は僕と小学校は別で、僕の通っていた小学校の卒業生と康司が通っていた小学校の卒業生の大半は町内にある中学に入学した

入学して間もなく、この5階に住んでる香山というヤツは小学生の頃から問題児であまり関わらない方がいいと何度も言われた事があった

康司は母親と二人で暮らしていて、康司を育てる為に朝から晩まで働いていた

康司はウチに居ても1人だった為、夜は外に出てゲーセンに行ったり、他校の不良仲間とつるんで遊んでいた

中1の時、僕は柔道部に所属しており、康司はサッカー部に所属していたし、クラスも別々だったが、康司と仲の良い同級生とよく遊んでいた事もあり、ゲーセンでよく顔を合わせ、いつしか遊ぶような関係になった

パッと見はヤンキーで、中1の頃からタバコを吹かしてガラの悪いヤツだなぁと思っていたのだが、話してみるとそれほど悪い印象もないし、人懐っこい顔で接してきたので僕にとっては友人なのだが、それほど親しい間柄では無かった

中2に進級すると僕は柔道部から康司と同じサッカー部に移った

柔道部を止めた理由は、1年生は上級生の投げる技の練習台として来る日も来る日もひたすら投げられていた

1年生は投げられながら受け身を取る練習をひたすら繰り返ししていたのだが、中には投げ方が下手な上級生も多く、背負い投げの際に頭から落とされ、脳震盪を起こした事もあり、それ以来部活に顔を出さなくなった
何で柔道部を選んだのか、それは格闘技が好きで、ホントならば空手とかやりたかったのだが、空手部というのは無く、仕方なく柔道部に入った

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