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1985年空は蒼かった~イノセントスカイ

第50章 主従関係成立

僕は電車の中でニヤつきつつ、一目散にウチに向かった

マンションに着き、ダッシュで階段を掛け上がった
僕の住んでる4階ではなく、5階まで掛け上がり、康司のウチのチャイムを押した
【ピンポンピンポン、ピンポン!】

勢いよくドアが開き、「んだよ、ウルセーな誰だ!」と不機嫌そうに康司が出てきた

「康司~っ!いいかこれを見ろっ!」

と言って僕は一気にズボンとパンツを下ろした

「あっ!!テメー剥けたのか?」

康司のすっとんきょうな声がマンションに響き渡る

そう、僕はようやく剥けたのだ
それを康司に見せつけようとするために帰ったのだ、今にして思えば、よくこんなバカな事をする為に一目散に帰ったよな~っ

「おい、テメー!出してみろよポコチンをよ、この輪ゴムヤローがっ!」

僕がフルチンで見下ろすように康司に言うと

「オレの敗けだ」

と言って康司はうなだれた

「よし、オレの勝ちぃ~っ!」

セックスはコイツが先に経験したが、皮が剥けたのは僕が先だっ!

以来、康司は僕にあまり大きな態度をとらなくなり、主従関係が成立した…

蒸し暑い夏の夜の出来事であったが、僕たちはこんなバカバカしい事で優越を競いあっていた…

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