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1985年空は蒼かった~イノセントスカイ

第9章 過激だったテレビの深夜番組

まだ、アダルトビデオというコンテンツが普及する前だったし

僕らは親に隠れながら深夜放送を観ていた

テレビの画面に釘付けになりながら、オナニーをしていたヤツもいた、絶対にいたはずだ

僕は部屋にテレビが無かった為、父親が観ているのを横目でチラッと観るだけで、オナニーなんて出来なかったし、見つかるのがバレたら自殺モンだよ

まぁこればっかりは男としては正常な証拠であるし、女の裸を見て興奮しない中学生なんていない

僕らは多感な時期をテレビ番組という媒体で興奮していたんだから、まだテレビが重要視されてた時代だって証拠だったんだろうね

性に関する事には敏感だった
しかし、その一方で性ばかりの頭の中を否定する自分がいたりと、よくわかんないヤツだった

性と聖の間でもやもやしていたような…

おまけに進路について考えなきゃならないし、悩んでばかりの時期でもある


中1の時に精通してからはオナニーはよくやっていた、うん
だからと言って「昨日ヤッたのか?」とか聞いてくるようなヤツはいなかった
むしろ、暗黙の了解というヤツで、オナニーしない男子などいるワケがないしね

当時の僕はオナニーというものは煩悩を消し去る為の手段だと思っていた
好きでオナニーをするんじゃなく、早く正常に戻す為の作業にさえ思えていたような

今でいう賢者タイムにならなければ、という気持ちで自家発電していたんだから、今考えると、ホントにバカだなぁって思う


オナニーで思い出したのは、花山が笑顔を浮かべたアイドルのポスターの口の部分を切り取り、そこに自分をイチモツを突っ込んでオナニーしていたらしい

それを見ていた原田という同級生が、翌日の教室で皆にバラし、大笑いした事があった、あれはホントに笑えた

以来、花山は卒業するまで「ポスター」と呼ばれていたし、アイツも開き直って「ポスターベーション」とか言ってたからなぁ

そう考えると、男は女に比べると、幼稚なんだなぁってつくづく思ったし、敵わないとも思った

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