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1985年空は蒼かった~イノセントスカイ

第74章 仲直り…?したのかな

駅に着いた瞬間、足早に改札口まで向かった
波多野と同時に改札口を通りたくないからだ

(あれ、定期が無い!どこだ?確かバッグに入れていたはずなのに!)

改札口まできてバッグを開けてゴソゴソと中を調べた

(早くしねーとアイツが来るじゃねぇか)

そう思うと余計に焦り、定期が中々見つからない

やっべー、マジで定期どこ行ったんだ?

焦れば焦る程、中々定期が出てこない

改札口の脇でバックを開けて探すが全く定期が出てこない

(そうだ、トイレに行って中でゆっくり探そう)

そう思いトイレに行こうとした

「何探してるの?」

「うゎっ!」

いつの間にか隣に波多野が居た

「いや、別に…」

僕はすぐさまトイレの個室に入り、もう一度バッグの中を確認した

「マジかよ、全然見つからねえよ」

僕は焦った
どこにあるんだろ?

(もういいや、無いなら仕方ない、ここで一服してから改札に行こう)

そう思って胸ポケットからタバコを取り出した
ん?何だこれ?

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