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1985年空は蒼かった~イノセントスカイ

第74章 仲直り…?したのかな

あっ!こんなとこにあったのか!

タバコと一緒に定期が入っていた

「なんだよ、焦ったな…」

タバコは後でいいや、先に改札口に行こう
そう思い定期を見せて改札口を出た
当時は自動改札機が少なく、駅員が切符を切ったり、定期を確認していた

改札を出て隣の電話ボックスに波多野が立っていた

何やってんだコイツ?と一瞥しただけで僕はその場を立ち去ろうとした

「ねぇ、まだアタシの事怒ってるの?」

険しい顔をしながら波多野は
僕に言葉を投げかけた

「別に…」
沢尻エリカかよ…

「まだ怒ってるでしょ?アタシ優子とは全然連絡取ってないのよ」

「連絡しようがしまいがオレには関係ないから」

そう言ってその場を去ろうとした
「アタシ、優子に小野っちの事言ってないから!」

ウゼー!

んなこたぁどうでもいいんだよ!

ただテメーが気に入らねえ、それだけの事だ
僕は波多野に近づき、こう言った
「別に話せばいいじゃん。オレは一切関わるつもりはないから何でも喋ってりゃいいだろ」

「何でそういう言い方するのよ…」

また泣くのかよ、泣けばいいと思ってるのかよ、バカの一つ覚えみたいに


「ねぇ小野っち…また仲良くしようよ…」
あぁ~、もうこういうのダメだ…
女の涙に弱いつもりじゃないが、はっきり言ってどうでも良くなってきたのは事実だ

(まぁ彼女としてじゃなく、元同級生として接すればいいか)

そう自分に言い聞かせ

「わかったよ、おれも悪かったんだから」

そう言って波多野と仲直り?した

こんなんでいいのかな?
その時はそう思った

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