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1985年空は蒼かった~イノセントスカイ

第13章 内申書に響くっつーの!

2学期の終わりに、男女数人で
この年に上映した(ゴーストバスターズ)を観に上野まで出掛けた…

その中の波多野はいたんだよね

当時はあまり地元から出る事は少なかった為、中学生同士で電車に乗って外出するのが新鮮に思えた、だから電車通学ってのに憧れてたのかも…

上野に着き、駅のすぐ脇にある映画館に入ったけど、何だか妖しげなカーテンに女の喘ぎ声…えっ、何これ?

「小野っち、そっちじゃねーよ!」

「何間違えてんのよ、そんなとこ入れるワケないじゃん」

「小野っちわざと入ったでしょ?イヤらしー」

僕は隣で上映していた成人映画の入り口に入っていたとは、もう恥ずかしいったらありゃしない!

ヤベッ、ここ違うじゃん!

赤っ恥かきながら改めて映画館に入った

「あそこ入り口判りづらいじゃん!何かおかしいと思ったんだよ」

僕は波多野に言い訳した、スケベだと思われたくないから、って言っても言い訳なんだけどね

そして横1列に並んで映画を観た

僕の隣は佐藤という女子だったと思う

「小野っちもうちょっと静かに食べてよ!」

僕はポップコーンをバリバリと食べていて、その音が耳障りだったらしく、佐藤に注意された、何故かポップコーンは豪快に食べてしまう

「これだったら、スパルタンX観た方が良かったんじゃない?」

皆は面白かったと言うが、僕はあまり楽しめなかった、だってストーリーなんて次の日にはもう忘れてたぐらいだし

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