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1985年空は蒼かった~イノセントスカイ

第75章 工業科のヤンキーが絡んでくるから

だけど、知らないヤツに舌打ちで呼ばれ、挙げ句にパン買ってこいと言われりゃカチンとくる

「痛てーな、離せバカヤロー!」

ヤンキーは大声でわめいていたが僕はその場で学ランの詰襟の部分を掴み、壁に叩きつけた

「コロッケパンとコーラと後、サンドイッチ買ってこい、金はテメーで払え」

こういう時は出来るだけ威嚇しないように声は荒げずに普通に言う

ヤンキーはすぐにデカイ声で怒鳴ったり威嚇する

全部が全部ではないが、こういうヤンキーはほぼハッタリが多い

「ざけんじゃねーよ!普通科の分際で舐めてんのかテメー!」

当時、工業科の連中はヤンキーが多く、劣等感からなのか、普通科の連中を目の敵にするようなやつらが多かった

比較的大人しい普通科のヤツはヤンキーに凄まれちゃ従うしかないしね

商業科のやつらもいたが、普通科と工業科とも上手く付き合っており、絡まれる事はなかった

僕は詰襟を掴んでいた手をヤンキーの顔に掴み直し、壁にゴンゴンと頭を叩きつけた

といっても強く叩きつけたら打ち所が悪くて大ケガもしくはそれ以上の事になるので、軽く頭を壁に何度か叩きつけて、

「おまえ名前は?」

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