1985年空は蒼かった~イノセントスカイ
第77章 ハーフポテト?いやオールポテトでしょ
僕に限らず、バイトしてる高校生って何を思って働いてるんだろう?
バイクかな?ギターかな?服かな?
目的は様々だが、自分で働いて稼いでバイクの免許を取りに行ったりするんだから、周りがとやかく言う事ではない
そんな時に、波多野から一本の電話があった
「小野っち?今ねテレビでハーフポテトな俺たちってドラマやってるんだけど、レベッカの曲が流れてるから観てみてよ」
1985年の10月から日テレでスタートしたドラマ
【ハーフポテトな俺たち】というタイトルで、主人公を演じる中山秀征が都内に通う高校生役として、ハンバーガーショップでバイトしながら、将来の自分に不安を持ったり、年上のバイトの先輩を演じる、香坂みゆきに惹かれ、初体験の相手をしてもらったり、まぁ青春コメディドラマによくある内容だ
劇中の曲はレベッカオンリーで、特にブレンズはこの年の年末に爆発的にヒットした
「ねぇ、言った通りでしょ?レベッカ絶対売れるって!」
やや興奮ぎみに波多野がまくしたてた
(なんだこれ、ふぞろいの林檎でサザンの曲しかかからないのと大して変わらないじゃないか)
僕はボケーっと、ハーフポテトな俺たちを観ていた
高校生がバイトをして、背伸びして大人の女性に恋をして、恋愛とはこういうものだと周りの年上のセンパイから教わり、大人になっていくというストーリーだった
(やっぱオレと一緒で皆、先の不安を感じてるのか…)
主人公の中山秀征を自分に投影しながら、気がついたら毎週ドラマを観ていた
ドラマが終る度に波多野から電話がくるようになった
「やっぱレベッカいいよね!アタシライブ行きたいなー」
とか、「何あの女ムカつかない?アタシが友達だったら絶対付き合い止める!」
等色んな感想やらをご丁寧に僕に話していた
僕はもっぱら聞き役で波多野の話しに「ハイハイ」と相槌をうっていた
ハーフポテトって半分はイモ(田舎者とかダサいという表現)の高校生ってか
ならばオレもハーフポテトな高校生だなぁと
いや、オレはオールポテトかもしれないな…
それよりも僕はこの時期、ある事を決意した
それは学校を辞めるという事だ
バイクかな?ギターかな?服かな?
目的は様々だが、自分で働いて稼いでバイクの免許を取りに行ったりするんだから、周りがとやかく言う事ではない
そんな時に、波多野から一本の電話があった
「小野っち?今ねテレビでハーフポテトな俺たちってドラマやってるんだけど、レベッカの曲が流れてるから観てみてよ」
1985年の10月から日テレでスタートしたドラマ
【ハーフポテトな俺たち】というタイトルで、主人公を演じる中山秀征が都内に通う高校生役として、ハンバーガーショップでバイトしながら、将来の自分に不安を持ったり、年上のバイトの先輩を演じる、香坂みゆきに惹かれ、初体験の相手をしてもらったり、まぁ青春コメディドラマによくある内容だ
劇中の曲はレベッカオンリーで、特にブレンズはこの年の年末に爆発的にヒットした
「ねぇ、言った通りでしょ?レベッカ絶対売れるって!」
やや興奮ぎみに波多野がまくしたてた
(なんだこれ、ふぞろいの林檎でサザンの曲しかかからないのと大して変わらないじゃないか)
僕はボケーっと、ハーフポテトな俺たちを観ていた
高校生がバイトをして、背伸びして大人の女性に恋をして、恋愛とはこういうものだと周りの年上のセンパイから教わり、大人になっていくというストーリーだった
(やっぱオレと一緒で皆、先の不安を感じてるのか…)
主人公の中山秀征を自分に投影しながら、気がついたら毎週ドラマを観ていた
ドラマが終る度に波多野から電話がくるようになった
「やっぱレベッカいいよね!アタシライブ行きたいなー」
とか、「何あの女ムカつかない?アタシが友達だったら絶対付き合い止める!」
等色んな感想やらをご丁寧に僕に話していた
僕はもっぱら聞き役で波多野の話しに「ハイハイ」と相槌をうっていた
ハーフポテトって半分はイモ(田舎者とかダサいという表現)の高校生ってか
ならばオレもハーフポテトな高校生だなぁと
いや、オレはオールポテトかもしれないな…
それよりも僕はこの時期、ある事を決意した
それは学校を辞めるという事だ