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1985年空は蒼かった~イノセントスカイ

第14章 高校行く気あるの?

2学期の終業式の帰り、僕は先生に呼び止められた

「小野、香山はどうしてる?」

聞いてきたのは、康司のクラスの担任の北川、社会科の先生で、少し神経質なタイプでイヤなヤツだった

「さぁ、一緒のクラスになった事もないし、あんまり話した事も無いからわかんないっすね」

「そうか、もし香山に会ったら三学期から学校に来いと伝えてくれ」

「はーい」

そう言って僕は校門を出た
(言って来るならもうとっくに来てるだろ、バカヤロー!)
そう思わないのだろうか?なぁ先生!

北川は何度か康司のウチに来たらしいが、居留守を使ったり会ってもさっさと追い返したりして、まともに話をしてなかったらしい

(アイツ卒業出来ないって言ってたからな。てことはもう一年中学生やるのか)

出席日数が足りず、このままだと落第になるみたいだし、アイツももう学校には行かないって言ってるから、いっそ中学校中退でいいんじゃねえの?何て思ってたぐらいだし、あのバカの事はどっかで野垂れ死になってもいいじゃん!てな考えだったワケで…
でも、何故かいまだに親交があるのは何故だろう?



別にイジメられてる様子はないし、事ある毎に先生に反発していたから、学校に来てもまた先生とケンカして次の日から来なくなるのは目に見えてるんだし、ほっときゃいいんだよ、って思ってた

それにウチに居れば、彼女と一緒に居られるから学校に来るよりも部屋で彼女とイチャついてた方が良いのだろう、まぁもし僕が康司だったらそうしてるけどね

実際、康司は暇さえあればサユリとセックスばかりしていた、このバカどもは!
こっちはまだ彼女すら居ない身だから、僕はヤツらがセックスの最中にわざと邪魔しに行ったり、嫌がらせをよくした、うん!

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