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1985年空は蒼かった~イノセントスカイ

第97章 あの女、ラリってるぞ

こりゃ重症だ、そのうちパクられるのも時間の問題だ、もうこうなったら誰が止めろと言っても聞かない、それだかドラッグというのは脳を蝕む程の危険な行為なのだ

「とにかくオレたちは帰るよ、お前、いずれパクられるぞ、そんな事してフラフラしてると」

僕は一応智美に警告した

「そっかぁ、捕まるのかぁ…でも止められないんだよね~、もう」

本人も止めたいと思っているのだろうが、既に脳がこの気持ちよさをインプットしている為、止めたくても止められない、それがドラッグの怖さだ

「おい、波多野、もうアイツは無理だ。そのうち学校にも行けなくなるぞ、あんな様子じゃ」

「ウソ?智美…何とか止めさせるワケにはいかないの?」

波多野はそう言うが、僕らがそんな事を言っても、もう歯止めがきかない
そうなると警察に通報するしかない…

その後のやり取りはここで書く事は出来ない、とにかく僕と波多野は智美と別れて地元に帰った

「…いつもあんな調子なのか、アイツ?」

僕は波多野に学校にいる時の様子を聞いてみた

「いや、あんなんじゃ無かったのに…おとなしくて、口数も少ないし…」

その後、智美は高校を退学したらしい
一身上の都合という事だが、多分常習性が高く、パクられたんじゃないかと思う…

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