テキストサイズ

1985年空は蒼かった~イノセントスカイ

第98章 旧友達との再会

僕は羨ましかった

何であんな高校選んだのだろうか

そのうち、ゲーム機を囲みながら、ちょっとした同窓会と化してした

「おい花、お前ちゃんと学校通ってんのかよ?」

皆変わってない、特に花山、コイツは相変わらずひょうきんなヤツだ

「コイツ、クラスのヤツラに【オレは中学ん時マッチって呼ばれてたんだぜ~】とか言ってんだぜ!」

「ギャハハハハ!バカじゃねーの、どこがマッチだよ」

「だろだろ?笑っちゃうよな」

井上が花山の高校生活を話していた
それにしても、マッチって…コイツバカかよっ!

「バカ、今はマッチじゃなくて吉川って呼ばせてるんだよ」

はぁ?吉川?吉川晃司の事か?

「ブハハハハ!何が吉川だよ!なで肩のくせに!」

花山は高校でもお調子者で、新しいクラスの連中達と仲良くやってるみたいだ

「で、小野っち高校何処だっけ?」

太田は学ランのポケットからマイルドセブンを取り出し、火をつけ、煙を吐き出していた

「ん?オレS学院」

「何処にあるんだ?」

「あぁ、池袋の近くにあるバカ学校だよ」

「池袋?随分遠くないか?」

3人は池袋まで通う僕の高校の事が気になるみたいだ

「オレ池袋まで行くだけで疲れるよ」

「ハハハッオレもそうだよ。行って後悔してるもん。編入してお前らのとこの高校に入ろうかな?」

「来いよ、ウチの学校かなり楽だぜー!」

太田はかなり充実した高校生活を送ってそうだな

「マジかよ?2年からそっちに行こうかな?」

僕はまた皆と一緒に高校に通って、面白おかしく楽しい学校生活が送れるなら、普通科だろうが、工業科だろうが関係ない、また皆と一緒にいられるのならば

「そうだよ、チャリで行ける場所なんだから小野っちもこっちに来いよ」

「編入か、そうだよな、そっちの学校の方がいいかもな、都立校だし、金もかからないし」

僕は本気で編入を考えた
だってまた皆とこうやってワイワイできるなら、思いきっり楽しめる学校の方がいいに決まってる

ストーリーメニュー

TOPTOPへ