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1985年空は蒼かった~イノセントスカイ

第99章 旧友達との再会2

「あっ、オレちょっとトイレ行ってくる」

花山はそう言ってトイレに行こうとしていた

「花っぺ~、帰りに店員からコーヒーもらってきて!」

ここのゲーセンはサービスでコーヒーを一杯飲ませてくれる、井上は花山にコーヒー持ってくるように頼んだ

「バカヤロー!オレは吉川だっつてんだろ!」

「いつまで言ってんだよアホ!」

花山はおどけながらトイレへ向かった

「アイツ高校でもあんな感じなの?」

僕が花山の事を太田と井上に聞いてみた

「アイツのクラスさぁ、どういうワケかアイツとおんなじようなヤツラばっかなんだよ」

気がつけば、皆タバコを吸っていた
その周辺だけが、白い煙に包まれている

「花みたいなヤツばっかのクラスって何かキツそうだな。オレが先生だったら絶対に担任になんかなりたくねえよ」

「ワハハハハ!だな、アイツ中学ん時と何も変わってないよな」

「えー、皆もそう大して変わってないぜ」

僕は皆が変わってないのが何だか嬉しかった

「まだ卒業して半年ちょいだからな」

「そういやさぁ、中学ん時【高校は絶対に共学じゃなきゃダメだ】とか【制服は学ランのとこなんて行きたくねぇよ】なんて言いながら結局は男子校で学ランのとこ通ってんのな、オレら」

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