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1985年空は蒼かった~イノセントスカイ

第108章 モテない男が女から積極的に誘われると…

少し遊びを控えよう

バイトが終われば真っ直ぐにウチに帰り、飯を食って風呂に入ってすぐに寝る
そして朝目が覚めてバイトに行く

毎日クタクタになるまで働いた
しかし誘惑はすぐそこで僕を手招いている

バイトが休みの日、杉下から連絡があった
またかよ、もう勘弁してくれよ…出来れば居留守使いたい
波多野が相手だったら気軽に対応できるのだが、杉下だと、話しづらい
そして例によってオヤジとオフクロがいる居間で話さなければならない…この雰囲気耐えられない

「もしもし小野っち、もうすぐクリスマスだね。何処に行こうか?」

(何処に行く?ってオレ杉下と約束なんかしたか?)

「クリスマス?その日はバイトだから無理だね」

もう早く切りたい、素っ気なく返事した

「えぇ~、小野っちこの前約束したじゃん!クリスマスは予定空けておいてって!」

(そんな事言ったか?)

「そうだっけ?」

「言ったよ!アタシこの前電話で話したじゃん!」

(あぁ、あんときの話しか!テキトーにハイハイなんて言って切ったから何の話しだか覚えてなかった)

「うーん、どうしてもクリスマスの日じゃなきゃダメ?」

何故、クリスマスにこだわるのか、そう言えば波多野はクリスマス予定あるのだろうか?

「うん、クリスマスだからこそ意味があるのよ」

「何の意味だよ?」

「いいじゃん、こっちの話し!じゃあ小野っちクリスマスの日空けておいてね」

「だからバイトだって言ってるだろ」

「じゃ、バイト終わってからでいいから!」

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