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1985年空は蒼かった~イノセントスカイ

第17章 こんなバカとは卒業したら縁を切る!

そんな言い合いをしながら、席に着き授業を受けた

僕の前に座る波多野は僕の方に振り向き

「小野っち、ホントに吸ってたの?」

と真剣な顔で聞いてきた

「いや、遊びでちょっと吹かしてた程度だよ」

とテキトーにごまかした

吹かすどころか、思いっきり肺に吸い込んでたけど、それは流石に言えなかった、まぁいずれはバレるんだけど

「絶対やったらダメだからね、高校入れなくなるよ!もうちょっとなんだから頑張って同じ学校に行こうよ」

説教なのか、励ましてくれるのかよくわからないが、波多野なりの気遣いだったのだろう

波多野からしてみれば、僕は危なっかしいクラスメートで、話もよくするから、せめて危ない橋を渡らせないようにと僕らを止めるような役割にも思えた、都合よく解釈してたんだけどね

コイツには迷惑かけたなぁと改めて痛感し、何が何でも波多野と同じ高校に合格しなきゃならないと思い、勉強を再開した
でも受かる自信は十分にあった


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