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1985年空は蒼かった~イノセントスカイ

第116章 BOOWY

正月休みが終わり、三学期がスタートした

教室では園田がウォークマンで音楽を聴いていた

「何聴いてんだよ?」

僕は片方のイヤホンを取って耳に当てた

「…!」

ロックで軽快なサウンドとボーカルがマッチして僕の耳にダイレクトに入ってきた

「おい、何てヤツラの音楽だ、これ?」

園田の空いてる右耳に向かって聞いてみた

「BOOWYだよ」

もはや説明は不要だろう

あの伝説的ロックバンドBOOWYのアルバムを聴いていたのだ

以前から名前は知っていたが、どういう音なのかは聴いてなかったから解らなかった

園田の聴いていたのは昨年発売されたアルバム【BOOWY】の収録曲をカセットにダビングしていた

「ちょっと、それ後でオレにも聴かせてくれよ」

僕は今すぐにでも聴きたかった
あのギターのカッティングとボーカルが耳に残る

休み時間になり園田の席に行き
「さっきの聴かせてくれよ」
と頼み込んで最初から聴いた

【ホンキートンキークレイジーアイラービュー♪】

これがBOOWYか…

僕は1発でBOOWYに魅了された
帰りにレコード屋に行き、CDを買った
まだそれほどCDが普及していなかったが、バイトでCDプレイヤーを買ったのでCDは聴ける

【BAD FEELING】【ハイウェイに乗る前に】【Dreamin'】等々

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