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1985年空は蒼かった~イノセントスカイ

第29章 慶子の事好きだったでしょ?

翌日僕は公園のベンチに座り、杉下が来るのを待った

しばらくして、杉下が現れた
私服姿の杉下を見るのは初めてかもしれない

セーラーズのトレーナーにスリムのジーンズを履き、スタイルがかなり良く見えた

そうだ、杉下はクラスで一番の巨乳だと聞いた事がある、いや言い出しっぺは確か僕だった…
あれは1学期に身体測定をしていた時だった
女子は保健室で行うんだけど、保健室の窓は曇りガラスで中の様子は見えない
で、誰か忘れたが、セロテープを外から貼ってみると、その部分だけは中の様子が見えたんだ
「おぉ、スゲー、どんどん貼ってっちゃえよ!」
てな感じで、ベタベタテープを貼って僕たちはガン見していた

で、杉下がちょうど胸囲を計るところで、ブラジャーを外そうとしていた時だった
「おい、杉下かなりデケーぞ!」

「うっそ、マジで?おぉ、ホントだ!」
窓の外でそんな事をしていて結局見つかり、先生から往復ビンタを食らった…

当時は巨乳なんて言葉はなく、単にオッパイが大きいとか、ボインとか呼んでいた

下半身を強調したそのジーンズに釘付けになった

「遅くなってゴメンね、待った?」

まるでデートするカップルみたいな言い方だな

「いや、さっき来たとこ。ボタンでしょ?ほら、これ」

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