1985年空は蒼かった~イノセントスカイ
第29章 慶子の事好きだったでしょ?
そう言って僕はポケットからボタンを出して杉下に渡した
「第二ボタンじゃなく、全部あげるよ」
僕は学ランからボタンを全部外し、それを杉下に渡した
「あの、第二ボタンはどれ?」
戸惑った表情を浮かべながら杉下は全部外したボタンを手にし、僕に聞いてきた
(どれも一緒じゃねぇかよ、何で第二ボタンに拘るんだよ、めんどくせー)
そう思いながらも、僕はボタンを一個一個見て、どれが第二ボタンなのか探していた
どれを見ても同じ形で学校のマークが入ってるボタンだ
そこから第二ボタンなんて見分けがつくワケがない
わざとらしく、一個づつ確認して
「あった、これが第二ボタンだ。よくジャッキー・チェンの真似とかプロレスごっこして倒れた時に必ず第二ボタンが床に擦れたからこの汚ない色してるのが第二ボタンだ」
半分はテキトーである
だけど杉下のどうしても第二ボタンじゃないとイヤだという雰囲気を察知し、いかにも的な理由をこじつけ杉下に説明して第二ボタンであろうそのボタンを渡した
「小野っちありがとう」
「で、第二ボタンは別のとこに閉まって残りのボタンも持っててくれないか?」
「流石に全部のボタンはぁ、んー、でもいいよ。アタシが小野っちのボタン全部の貰えるんだからね」
そう言うと満足げな表情を浮かべた
「そうだ、アタシも小野っちにあげなきゃならないのがあったから」
そう言って杉下は紙袋を僕にくれた
「これは何?」
「だいぶ遅れたけど、バレンタインデーのチョコ。ほら、バレンタインの日って必ず持ち物検査してたじゃん?だから渡しそびれて結局卒業してから渡すようになったけど、大丈夫かな?」
「第二ボタンじゃなく、全部あげるよ」
僕は学ランからボタンを全部外し、それを杉下に渡した
「あの、第二ボタンはどれ?」
戸惑った表情を浮かべながら杉下は全部外したボタンを手にし、僕に聞いてきた
(どれも一緒じゃねぇかよ、何で第二ボタンに拘るんだよ、めんどくせー)
そう思いながらも、僕はボタンを一個一個見て、どれが第二ボタンなのか探していた
どれを見ても同じ形で学校のマークが入ってるボタンだ
そこから第二ボタンなんて見分けがつくワケがない
わざとらしく、一個づつ確認して
「あった、これが第二ボタンだ。よくジャッキー・チェンの真似とかプロレスごっこして倒れた時に必ず第二ボタンが床に擦れたからこの汚ない色してるのが第二ボタンだ」
半分はテキトーである
だけど杉下のどうしても第二ボタンじゃないとイヤだという雰囲気を察知し、いかにも的な理由をこじつけ杉下に説明して第二ボタンであろうそのボタンを渡した
「小野っちありがとう」
「で、第二ボタンは別のとこに閉まって残りのボタンも持っててくれないか?」
「流石に全部のボタンはぁ、んー、でもいいよ。アタシが小野っちのボタン全部の貰えるんだからね」
そう言うと満足げな表情を浮かべた
「そうだ、アタシも小野っちにあげなきゃならないのがあったから」
そう言って杉下は紙袋を僕にくれた
「これは何?」
「だいぶ遅れたけど、バレンタインデーのチョコ。ほら、バレンタインの日って必ず持ち物検査してたじゃん?だから渡しそびれて結局卒業してから渡すようになったけど、大丈夫かな?」