テキストサイズ

1985年空は蒼かった~イノセントスカイ

第8章 オールナイトニッポン

僕は今でも、努力や根性といった言葉がキライだ

そりゃこの先努力しなきゃならない事にも直面したし、気合いで乗り切らなきゃならない事もあった

だけどそんな事はやりたくない

だから当時は何の為に努力して高校に入って何をすればよいのか?目的が全く無かった、だから高校なんてどうでもいいと思ってた


この頃はよく深夜のラジオを聴いていた
毎週木曜日になると、ニッポン放送でビートたけしのオールナイトニッポンを聴いて、翌朝は寝不足で学校に行った…
いや、今思えば金曜日はほとんど休んでいたような気がするな

このラジオの時間帯は僕にとっては欠かせない程の重要なものだったし、面白かった

ビートたけしのトークと横で爆笑していた、放送作家の高田文夫とのやり取りが僕にとっては学校の授業よりも遥かに大事だったように思えて…

ハガキ職人と称されるリスナーが投稿するネタを番組で披露して、僕は夜中にゲラゲラと笑って、うるさい!って姉のよく怒られてたっけ…

何度かネタを書いて投稿したが、採用される事はなかった
そのほとんどが下ネタだったしね

所詮中学生が書く内容のネタだから、稚拙過ぎたんじゃないかな

僕は深夜放送にのめり込んで、爆笑して、そして翌日は寝坊して休む、そんな繰り返しだった

ストーリーメニュー

TOPTOPへ