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1985年空は蒼かった~イノセントスカイ

第7章 高校?どうでもいいよ

当時僕は、大沢誉志幸のそして僕は途方に暮れるという歌をよく聴いていた

この曲はカップヌードルのCMソングとして流れ、ヒットした

当時はこの曲を聴く度に、途方に暮れていた

何となく切ない気分というか、感傷的にさせる歌だった

僕は来年の春、どうなっているのか?
全く予想が出来なかった

朝起きて学校に行き、教科書を開き、ただ授業を聞いて下校時間になるまでの間が退屈で仕方がなかった

何の為にこんな授業を受けなきゃならないんだ?
こんな学校生活はさっさと終わらせたい…

楽しいと思っていた半面、苦痛に感じる時もあった

そして三者面談の日を迎えた

母親と一緒に座り、進路について先生はこう告げた

「お母さん、小野君は学力は良いんですが、もう少し勉強すれば都立の進学校に合格出来るんです…第一志望は都立ですか、それとも私立ですか?」

要はお前が真面目な勉強しないからこの程度の高校にしか行けないんだぞ!という様な目を僕に向けた

「そうなんですか、この子は何処の高校に行けるのか解りませんが、高校だけは出なきゃダメって言ってるですがね…」

何かもうどうでもよくなってきた
共学じゃなきゃダメだとか、そんな事はもうめんどくさくなってきた


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