テキストサイズ

忘れられない人

第3章 新たな恋

『しほです。アドレス教えてくれてありがと〜♬これからよろしくねー』


かっこいい人とメールするのはすっごく緊張するから、素っ気ないメールになっちゃったかも…


そんな心配をしてたら、舷都くんからメールが届いた。


「さっそくメールしてくれて嬉しいよ。突然だけど…今度の土曜日って予定空いてる?」


『うん。特に予定ないよー』


「よかった。一緒に出かけない?」


えっ…でかけるって…



他の人も誘って出かけようっていう意味かな???


『うん。出かけたいね〜♬だれ誘おっか???』


「ふたりで出かけたいんだけど…嫌…?」


…!?


ふっ…ふたり!?


舷都くんとはじめて出かけるのに、最初からふたりっきりは緊張するよー(涙)


返信に困って、なかなかメールを返さないでいると…


また舷都くんからメールが届いた。


「ごめん…。いきなりふたりで出かけようなんて言って…。嫌だったらはっきり断っていいから」



なんか…落ちこんでる…???





うーん…




今までの経験上、男の人とふたりっきりって緊張して、うまく話せなくなっちゃうんだよね…。。。



普段、女友達と一緒にいる時は、いろいろおしゃべりできるし明るい自分でいられるけど、男の人としゃべるのはあんまり得意じゃない…



特に、舷都くんはかっこいいから余計に緊張してしゃべれなくなっちゃいそう…



悩みに悩んで私が出した答えは…





『わたしでよければ、ふたりで出かけよー。でも、男の人とふたりっきりって緊張しちゃうから、うまくしゃべれないかもしれないけど…ごめんね…?』




男の人とふたりだと緊張するから出かけないっていうのは、逃げてるだけかもしれない。これをきっかけにふたりっきりでも大丈夫になるかも…。



新しい自分になりたくて、舷都くんと一緒に出かける約束をした。



まだ、翔さんのことを完全に忘れたわけじゃないけど、彼女がいるってわかった以上、付き合うことはできないし、諦めるしかないもんね…。。。



会わないようにすれば、きっと忘れられる…



わたしも新しい恋への一歩を踏み出そう…

ストーリーメニュー

TOPTOPへ