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また今年も、君と年を重ねてゆく

第1章 慣れた夜



ちゅっ…ちゅぷ…



「は、あっ…詩織」



優しく、頬にキスをする



いつも、この日だけは

わたしを恋人のように扱い、気持ち良くさせてくれる

カチカチと一定のリズムを刻んだ時計の音も、この雰囲気の中ではもはや意味をなしていない



「詩織、痛かったら」



心配の色を見せる目を向けた彼の首に手を回し、言葉を遮った



「…いいの、めちゃくちゃにして?」



「…っ」




理性をも吹き飛ばし、朝になるまで深く愛し合っていた




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