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アホエロ小説

第2章 巣作りしましょ?

「相楽さん。」


綺麗な弧を描いた口元から可愛らしい声が発せられた。


「何ですか?」

「あの、良かったらこれからお食事でもどうですか?」



「......食事、ですか。」


目の前の女性は恥じらうように視線をしたに向ける。
まるで自分の魅せ方を全て知っているかのような仕草に少しだけ感心した。



遥は甘え下手だからなー。



「すいません、食事はちょっと。大切な人が待っているので。」


そういうと不服そうに女の人の眉毛が動く。


「大切な人って、まさかあの冷たい恋人ですか?」


「んー、冷たくはないですけどのその人です。」



そう答えれば目の前の女性の可愛らしい顔が一層険しくなった。

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