
道しるべ
第2章 〜桜の季節〜
高校に入学して早1週間
何が変わるわけでもないが、少し中学時代より遠い通学路。電車に乗って自転車で学校に向かう。
河原の道にはもう満開の桜の木…
私は桜が苦手だ。
明るくて輝いてるような気がするから
私にはそんな綺麗な心はない。
♪...♪*゚
From 涼
ごめん。
別れてほしい。
自分勝手でごめん。
……また振られた。
私には恋愛が向いてないようだ。
中学の時も告白されるから付き合うものの、別れは相手からだ…。
高校生になったら変われると思ってたが、何をどう変えればいいのかすら分からない。
これから3年間通うであろう門をくぐり、教室に重い足取りで歩いていく。
