テキストサイズ

溺れてみたい

第3章 三


コイツらは異常だ。

愛を知らない。

愛を求めていない。

求めているのは――


「ああああ……!」


果てた瞬間、ソファへ崩れ込む。

ソファには涙で大きな染みが出来ていた。

そんな状況で息を乱し、顔も涙でぐちゃぐちゃだというのに、


「おいコラ、起きろ。まだ終わらねーぞ」


後ろから聞こえたのは悪魔の様な言葉で、私を更に絶望へ突き落とす。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ