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碧い空に出逢えて ~ 羽ばたく鳥 ~

第4章 はじめての・・・自由

『えっ?車?!・・・買うの』



『そ♪あれば便利だしな?』






『ゆぅちゃん・・・引っ越したばかりよ?

出費だってかさむじゃない

必要ないよ・・・もったいない

車なんて…この辺じゃ停める所も

維持費だって・・・大変だし

〃郷に入っては郷に習え〃って…』





優人が私の事を考えてくれてるのは
もちろんわかっていました




『フフン♪・・・俺はこれでも
地道に働いてきたから?(笑)

マリアひとりくらい
いつでも養えるぜ?

余計な心配はすんな♪』









優しい優人は・・・聞きません(笑)











慣れない仕事に

治療やリハビリ






そんな切実なこともあるのは現実です




けれど私は

〃ひとりぼっち〃ではなくなりました




それは…やはりとても心強く

幸せなことでした





しかもそれが

一番一緒にいたかった人といるのですから

幻ではないか、と

私は毎日確かめていました









『おはよう・・・ゆぅちゃん』



『う・・・~~おはよ』





朝・・・同じベットで目を覚まして


同じ朝食を食べて


仕事に行く





あぁ・・・今日もこの景色がある



夢じゃなかった






私は…心の中で

そんな事を呟くのです

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